ものすごくご縁のある恋愛の話を聞いて、思った。
そんなふうにぴったりとなんだか呼び合っているとしか思えない恋愛なんて、そうそうないのだろうけれど。
納得ずくでそれを失うということをしなきゃいけないのに選べない。
納得ずくでそれを得ることをしたいのに選べない。
失いたいのに。
得たいのに。
「でも、一度転職してて今の仕事に就いてるわけやから、地元を離れる気はもうないやろ？」
そう、聞いた男の子を失いたいのか、得たいのか。
答えなんて目の前に落ちてくるのを待つしかないのに。
ついつい頭で導き出そうとしてしまう。
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