明け方の話

2006年10月9日 読書
書店に行く機会がなかったら、読みたい本として、おぼえがきのようにレビューしていたであろう作品。

読むことができてよかった。

薬品の毒物は、見るからに毒物という顔をしている。
人間の毒のほうが、断然、怖いな。

だけど私だって、年がさほど変わらないこの奥様に、読んでいてじゅうぶんにイライラさせられた。

実際に身近にいたら、たまたま環境が重なってしまったら、私どうするかしら。

まあ実際は、彼女の環境は彼女のせいではないし、それを悪く思うのはお門違いだ、と。

私は考えるだろうと思う。

だけどそれは、今の私が満たされていて、今の自分と一生付き合っていこうと思える状況に私がいるから、ゆえのことかもしれない。

「あの人」のようにならない、なんて言い切れるものではない。

だからやっぱり、人間の毒のほうが怖い。

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