エッセイ。のタイトル。
というよりご本人のなかでは「日記」「つれづれ書き」「落書き」くらいのカジュアルな位置づけではないかと思われる。
それはあくまで想像。ご本人にとって、っていう想像。
読み手からしたら、ものすごくどっしりとしたものを、たくさん受け取れる素敵な本です。ここは想像ではなく。

始業を待ちながら、ひとりの昼休みに、出張中に待合室で、寝る前にテレビも音楽もオフにして。

ちょっとずつ読んでいく幸せを味わえるシリーズ。

自分の人生を生きるということについて考えているのは、間違いなくこの本の影響で。

自分で決めて、自分で飛び込んで、自分で掴んできたこの現在のはずなのに、今の私はなんだかすごくぼんやりしている。

学生時代の私はすごく輪郭がクッキリしていた。
大学がとっても自由で居心地がいいからという理由だけじゃないと思う。
小学生の頃から自分はこの街に住むだろうという予感みたいな決意みたいな決定事項があって、そのとおりに、過ごしたからなのかな。
しっかりとした基礎の上に自分を積み上げた4年間だったのだと思う。
だから揺らぐことはなかった。全然。

今の私は、腰を据えてかかるという気概に欠けているように思う。というか、明らかに欠けている。
この街は好き。
この仕事は嫌いじゃない。
今のプライベートは楽しい。
のあとに必ず、どのセンテンスにも「だけど」と続く。

ここを乗り切れば、乗り切る頃には、きっと30代が見えているのだと思う。
誠実に乗り切るぶんには、その頃ある程度の信頼と収入を得ているだろうとも思う。

わかってるからって今が和らぐわけじゃないんだけど。

私が目指す30代は、今の現状での自分が目指すには一番妥当な、という前置きがつく。

そういうのをとっぱらうことが私にできるだろうか。

ちゃんとなりたい未来の自分を見つけることが私にできるだろうか。

だからって海外留学したりとか。
いきなり仕事辞めて資格浪人したりとか。

そういう方法での「自分探し」はしない。
私の意地。

それに多分そういう方法は、もう「見つけた」人がしてこそ、の方法だから。

胸をはって未来の自分に会いたい。

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