今日私は線を引いた。

それはそれはかなり明らかにはっきりと。

見えるところにではなくて、それは私の心の中に。なのだけれど。

一直線に。
ためらいなく。
多分フリーハンドで引いている線なのに少しのブレもなく。

彼は気づかないだろう。

気づいたとしても彼ならきっと
「ボクにはまったく落ち度がないのにどうして」
と。

思うに違いない。

そう思っている間は線を消さない。

*****

「『ありがとうございました』で終わらせずに、私に今のその言葉を続けたのは、何かあなたなりの意図があるの?」

我慢できなくて、言っちゃった。

「なんでそういうとらえかたをするんですか?僕の言い方そんなに悪いですか?」

聞かれちゃった(笑)。

多分何年か前の私なら。
これだけじゃ我慢できなくて。
相手を論破しただろうなって思う。
勝つ自信はあった。

こういうタイプは、実戦をこなしているタイプに弱い。
彼には、私はそう見えているらしい。

自分がすべきことについては、最初から100%知っておきたいタイプなのだろう。
まずはとことん納得したいタイプなのだろう。
そして最初から完璧に仕上げたいタイプなのだろう。

「まずは過去の資料を探して、それをみながら一度自分だけで作ってみて。一度実践したら、間違えたらすぐに頭に入るよ」

そうですね、と明らかに口だけで同意をした彼は、また「マニュアル」熟読に戻っていった。

もう知らない。

この子が後任くんじゃなくて本当によかった。

*****

だけどこれから下の年代はどんどん増えて行って、もしかしたらいずれチーフになったりするまで、私は仕事をしているかもしれない。

ああ。

そういうときに「もう知らない」じゃ通用しなくって。

こういう子を変身させちゃうような「先輩力」をつけていかなくちゃいけないんだろうとも思う。

つけていきたいとは思う。

だけどまだ無理。

そうだなあ。

とりあえず、どんなカンにさわることを言われても、黙って笑顔で流すことができるようになってみよう。

自分的課題。

コメント

アゲハ
アゲハ
2006年6月16日9:34

いるいる〜そういう人!!!あん?!って人。
で自分では全然気づいていないのよね。
挫折を経験してもらうしかないでしょう、ふふふ。
(よんた)

今日子
今日子
2006年6月16日22:46

わざとか、ワレェ!?
と思ってしまうので。もう低体温低テンション。
彼に対しては低め安定。
挫折を経験させてあげようと思う親心すら持たないのです。
ごく近いところで数年観察します。ふふふ。

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