中学、高校時代は、とにかく成績が優先で。
それは家を出るための。
彼女から逃れるための。

無意識に私がとった作戦。

いい点数をとっているのだから。
文句は言わせない。
お金は遣わせる。

「アンタは母親として最低だった」

いつか、彼女が夢に描いたとおりの娘になったとき。
それはエリートで。
周囲から尊敬される仕事をもち、周囲が羨む夫をもつ。
多分そんな女性だろう。
私はそんな女性になって。
そうしたら。
私はその言葉を彼女に投げつけよう。

その方が。

凶器で彼女の生命を終わらせるよりも。
効果的だろうと思う程度に、私は狡猾だった。

大学に入って、彼女から逃れた私は。

ただ、幸せになりたい。

そう思うようになった。
私がしてもらえなかったこと。
私は子供にしたい。

「え、母親と子供って、こんなに仲良くするものなの!?」
かつて同級生たちを見て、私がなにより驚いたこと。
こんな驚きを、自分の子供には味わわせたくない。

忙しいなかでも。
上手に時間をやりくりして、子供ともきちんと仲良くして。
自分も仕事で出世していく。

そんな女性がたくさんいることは知っている。

そして、自分がそれをできないだろうことも知っている。

幸せになりたい。

あったかい家庭。

守り抜いて。
幸せになろう。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索