風穴

2004年8月3日 「片思い日記」
当時化粧っ気の全くなかった私にとって。
贈られたそれは今までの自分の中に新しいドアを作ってくれるものだった。
「似合うわけない」
「勿体無い」
そういう気持ちから
「試してみようか」
という方向に一歩背中を押してくれたものだった。

去年は私の恋を応援してくれたアイテム。

いまでも思い出すと切なくなる。
二人で歩いた陽射しの強い通り。
さりげなく私のバッグを軽々と持って歩き出す背中。
ふたりきり。隣に座ってお酒を飲みながら、たくさん質問攻めにした夜。

今年は?
これからは?

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