夢をみた。

皆がいるなかで。
皆には見えないから。
彼がギュッと私の右手を握っている。
こんなところで、手なんてつないじゃって、いいの!?
夢の中の私はちょっと驚くけれど。
彼は普通の顔して。
「絶対、手放すものか」
夢の中の彼の左手から、そんな気持ちが伝わるものだから。
嬉しくて。
ふたりの手が離れてしまう度に、私から手を伸ばす。
彼もまた強く、握ってくれる。
ふたりで手をつなぎながら、たくさん話をしていて。
このマンションがどうだとか。
あの人がこうだとか。
いいだけ甘える、私。

夢の中の私は、夢だなんて気付いていないから。
だってあまりにもリアルな手のぬくもり。
その強さ。
そして。
ものすごくいつもの自分。

あまりにいつもの自分すぎて、夢からさめた時、それが夢なのだと気付くのに時間がかかった。

気付いた時。
私がなにを思ったかと言うと。

夢でホッとした。

なんて思うわけはなくて。

これがどうして現実じゃないんだろうって。
夢なら夢で。
最後まで見せてもらいたかったって。

彼に恋した時間は生半可なものではなく。
その想いの強さもまた同じで。

だから。

こういう揺れ戻しはまだまだ続くんだろう。
時々色んなきっかけで、私に訪れるんだろう。

そのたびに私はきっと思うんだと思う。

彼に会いたい。

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