「ねえ、付箋ちょうだい」
あたふたとページをめくりながら、あなたが言う。
「もー」
なんて言いながら、片手を引き出しに伸ばし、ピンクのポストイットを渡す。
彼が自分の席に戻って、ふと気付く。
…目の前のグラスに、ポストイットたくさん入ってたじゃないの(笑)。

こういうやりとり。

久しぶりに隣にいて、久しぶりに口をきくのに。
自然なその感じ。

年上のあなただから頼もしく見えたり。
年上のあなたなのにかわいいなって思えたり。

だけど。なんだろう。

私のなかで、終わりを決めてる。

それは無理じゃなくて。

終わりがわかってる。そんな感じ。

多分この気持ちはなくなる。

だけどヘン。ちょっとすがすがしい(笑)。

それは多分。きっと。
その時その時、私の好きなように、彼に恋してきたからなのだと思う。
その時々の選択を、誰のせいにもしなかったからなのだと思う。
私の持ってる恋する気持ち全部、彼のものだったからなのだと思う。

気持ちを傷めることなく、いま前を向いている。

妻子あるひとを好きになった自分の履歴を、今後も消去するつもりはない。
彼のおかげで、私はここにいるから。
私は、ここにいる私が好きだから。
片思いのままな恋だけど、彼を見返したいとも思わない。
彼の中で私をいつまでも新鮮に思わせたいとは思う。

アクセス元表示でみる私の日記は、片思い、が圧倒的に多い。
私だけじゃないのねって、私も嬉しかった。
同じように失敗だらけ、弱音まじりの私の日記が、ここを訪れた人の力になれるのなら、いいと思う。

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