大学生の頃。
社会科学系の学部にいたくせに、私は人文科学系の勉強が大好きだった。
必修最低限の社会科学系科目は履修していたけれど、残りは哲学や歴史、宗教学、国語学…科目紹介の文章で惹かれたものは全部とった。
学生時代何を優先させるかは人それぞれ違う。
私の場合。
様々な分野のプロである教授が集まる場所。
社会に出たらめったに知り合えない、自分の道を邁進してきた人生の先輩たち。
そういう人の講義だったように思う。

その中で、日本史の先生の話。
「受験だからって恋愛を控えるのは間違ってますよ。言っときますけどね、18歳の恋愛は18歳でしかできないんです。だからこの中で18歳の恋愛をしなかった人は、もうその気持ちを知ることはできないんです」
…どうしてこんな話になったのか(笑)。

だけど時々いまでも、当時の様々な講義は私の心に顔を出す。

今日この言葉が浮かんだのは、久しぶりにこのマンガを読んだから。かな。

このマンガの作者、広田奈都美さん。
が、大好き。
彼女のマンガは、単行本になるのを待つものばかり。

当時は男の子の気持ちの動きがよくわからなかったけど。
いまはすごくよくわかる。
主人公の女の子の無邪気さ、幸せゆえの思慮のなさ。
悪気は無いけれど、それが彼をときに傷つける。

高校生だった頃から何年もたったからそれがわかるけれど。
高校生だったらわからなくても構わないと思う。

今の私は高校生の彼を守ることができるけれど。
今の私には一緒に傷つくことはできないから。

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