「お世話になりました。今後も、よろしくお願いします」

「私この数字、好き!」

***

予想外の展開で訪れた、皆様の前でのデュエット。
動揺して、恥ずかしくて、でもそれを気付かれたくなくて。
めちゃめちゃ、ノリノリで歌ってた。

彼が、退席せず、その場で聴いていてくれたことは、後で気付いた。

「何時ごろから、ステージなの?」

さっき聞いたのは、本当に意味があってのことなのね。

それだけ。
それだけで。

誰だろうっていうくらい、仕切っちゃったよ(笑)。

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