今日、午後からプロジェクトで残ったのは彼と私だけだった。
お盆ということもあって、基本的にのんびりムードの漂うオフィス。
恥ずかしいくらい眠気と戦ってる私(笑)とは対照的に、日頃できない事務処理をテキパキとこなす彼。

その静かさ、その眠さに耐えられなくて、夕方思わず口を開いた。
「私今日、電話に触らずに終わるかも…。かかってこないですねえ」
彼は、私を見て、頷きながら言う。
「今日はもう電話ないよ」
「えー、そうですか?ありますよー。いつもがいつもだし」
「いーやっ!ない」
私を見る彼の顔は自信満々。そんなに断言されると…彼を好きとかじゃなくて、負けず嫌いの私が顔を出す(笑)。
「じゃ、賭けます?」
と、思わず挑発。
「かかってこない」
と、彼。
「私は、かかってくる方。何を賭けましょうか?」
「ん?なんでも」
『なんでも』…私にそれを言うんだね。
私はともかく(笑)、あなたは『コンビニでいいから、和菓子』とか言うのかと思った。

自信をもって断言したわりに、彼は細かくルールを確認。
結構真剣に勝負してくれるところ、かわいい!
1:勤務時間内の電話であること
2:電話の内容は私たちのプロジェクト宛てであること(別プロジェクト宛のものはカウントしない)
3:私たちのプロジェクトのスタッフからの電話はカウント
4:裏取引、なし

この4点で、私たちの勝負が始まった。

最後の最後まで、勝負はつかなかった。

でも…
「証人になってね!」
と別の部署の人に頼む時が来た!
その電話は、皮肉にも彼宛の得意先からのもの(笑)。

彼はなかなか納得しなくて、色々と言い訳していたけれど。
私は、そんなの無視して(笑)、笑顔で言った。
「『なんでも』って、言ってましたよね♪」
「んー、言った?」
「言った!どうしようかなあ」
「どうしようね」

ホント、どうしよう。
一緒にゴハン食べたい、とか?
有休とってドライブに連れてって、とか?
要するに、デートしたいのよ、とか?
私のこと、好きになって、とか?

考え出すと、どんどん浮かぶ(笑)。

けど、いまのあなたは奥さんの体調で落ち着かないよね。
一緒に帰ろうと雑用しながら待っていたけど、あなたは私にそんな隙を与えないまま、大急ぎで帰ってしまった。

とりあえず、真剣勝負ができたってことで(笑)。
私の『なんでも』を叶えてもらうのは、急がないことにするね。

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